読みやすく元気になるお薦めしたい本2冊

dokusyo

 

お薦めしたい本★5つの本を2冊紹介致します。

 

★★★★★ 読みやすい・為になる・勇気が出る

 

『金ではなく鉄として』 中坊 公平 岩波書店

 

戦後日本の代表的弁護士の一人で平成の鬼平と称された中坊公平氏の自叙伝。

 

本によれば中坊さんは小さい頃ひどい劣等生だった。

 

元気も無ければ勉強も出来ない、16歳まで寝小便をしていたそうです。

 

そんな中坊さんの生い立ちや、弁護士として活躍する原点が書かれています。

 

『あらすじ』

 

弁護士としての仕事が軌道に乗り始めた時、中坊さんは森永ヒ素ミルク中毒事件の裁判の弁護団団長を頼まれます。

 

当初から既に18年が経過した難しい事件であり、また引き受ければ国や大企業に弓を引くことになる。

 

赤のレッテルを張られこれまでに得た顧客も失うかもしれない、中坊さんは二の足を踏みます。

 

森永ヒ素ミルク中毒事件、豊田商事事件、豊島産業廃棄物問題、など数々の大きな事件の中で迷いや逡巡にとらわれながら前に進む。

 

現場に足を運び物事の本質を掴むことに弁護の足場を求めた弁護手法は、為になりビジネスなどあらゆる分野にヒントになります。

読みやすさも抜群ですらすら読めます。

 

 

★★★★★ 読みやすい・共感する・純になる

『聖(さとし)の青春』 大崎 善生 講談社文庫

 

『あらすじ』

 

29歳で夭逝した棋士村山聖の魂の軌跡を書いた。村山は幼くして難病を患い、病と闘い共生する宿命を背負う。

 

村山は6歳で入院先の病室で初めて将棋と出会い、その奥の深さと面白さに夢中になる。

 

谷川浩司が21歳で史上最年少の名人となり脚光を浴びた昭和58年、村山は14歳で奨励会に入る。

 

 

同世代には羽生・森内・佐藤康など後に将棋界を席巻する所謂羽生世代が居た。

 

ライバルと闘い、将棋と闘い、病と闘いながら村山は将棋の道を驀進する。その先にあるのは名人。

 

名人に挑戦するためには順位戦をC級2組からスタートしC級1組、B級2組、B級1組、A級まで昇級しA級で優勝せねばならない狭く険しい道である。

 

村山は並み居る強豪の中頭角を現し次々と昇級を果たしていく。しかし病が彼の体を蝕むのもゆっくりではなかった。

 

高熱が襲う、動けなくなる、食べられない、入院、ドクターストップ。

 

それでもぼろぼろになっても対局へ向かった。

 

順位戦はお互いの持ち時間が6時間、10時に対局が始まり決着は深夜、翌日になることもしばしばある、体力も精神も消耗する熾烈な戦いである。

 

病をおして戦う村山にはどんなに過酷なものであったか想像に難くない。

 

しかし病は村山の体を蝕んでも将棋への情熱を奪うことは出来なかった。

 

村山はトップ棋士10名のA級への昇格を果たす、まさに命を削りながら。

 

名人への夢、手を伸ばせばもう届くかもしれない・・・。

以下、本文より
・・・・・
この年の将棋年間のアンケートに村山はこう答えている。

今年の目標は?
土に還る

行って見たい場所は?
宇宙以前

 

お正月にでも機会があればぜひ一読してください。